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コラム連載2022.06.17

資生堂みらい開発研究所所属

徳重麻呂さん

エフェクティムデバイス開発担当者が語る商品秘話

エフェクティムデバイスの形状のこだわり

エフェクティムのデバイスは毎日お手入れに使う物なのでお客様が快適で直感的に使えるように工夫が随所に施されています。

持ちやすさ

まず、製品を手に取って握る際に自然と正しい向きの持ち方になります。これはしずく型の断面形状が利いており、手のひらに包まれる背面は 心地よい丸みを帯びた曲面で構成され、正面のエッジに向かって面が緩やかになっていくことで、指先を握り込まずとも楽な状態で保持できます。

使いやすさ

正面にエッジ部がある事で本体の向きが指先の感覚だけで分かり、使用時に手元に視線を落とす必要がありません。唯一のスイッチボタンは背面にある手元電極の延長上に配置していますので、手元電極に沿って指を滑らせるだけで自然に到達できるようにしています。
ヘッドの角度には使いやすさと使用時の負担を軽減する工夫がされています。例えばヘッドの部分が垂直に近くなっていると顔には凹凸があるので手や本体が顔に当たってしまい邪魔になります、逆に水平に付いているとヘッドを密着させるために肘を上げて持つ必要がありとても疲れてしまいます。これらの問題を解決し狙った場所に自然に密着させられるベストな角度になっています。

重さ

フェイス用デバイスの質量は160gと最近のスマートフォンより軽く収めていますが6分間の間ずっと動かしながら使うのはなかなか大変な重さといえます。そのため、エフェクティムのデバイスは重心位置を本体の手で握る位置になるように工夫をしており重さを感じさせないようになっています。試しに握る位置を上の方や下の方にずらして動かしてみると重心位置が離れて振り回されて疲れやすいのが実感できると思います。これには内部の大小様々な部品の配置をパズルのように組み合わせる事で実現しています。

サイズ

旅行や出張へも持っていきやすいスリムでコンパクト製品サイズになっていますが、フルスペックの複合美顔器をこのデザインとサイズに収めるには大変な苦労をしています。普通に設計すると内部の電子基板はこのデザインの1.5倍くらいの長さになってしまうのですが全体的にスリムで丸みを帯びたデザインは、角ばった電子基板や内蔵部品と相反するため長さを抑えるために横幅を増やす事などもできません。一般的なデバイスはコスト優先で電子基板の形に本体デザインやサイズを合わせるのですが、エフェクティムではお客様が快適で使えるデザインを重視し電子基板を機能ごとにバラバラに分割し内部スペースを隅々まで使用することで、このコンパクトなボディに収めることに成功しています。

電極

高密度×小面積、高密度×大面積、低密度×大面積

限られたお手入れ時間のなかで確実にエネルギーを届けなければなりません。電極の数を増やし広い面積をカバーしようとするとエネルギー密度 が分散し効果が出にくくなってしまいます。逆に少なくするとエネルギーは集束しますが、作用する面積が狭くなりお手入れの効率が悪くなりま す。そこで、EFFECTIMでは独自の周囲6点と中心1点で対極となる電極配置にすることでエネルギーの集中する部分と、そこから拡散する領域が 互いに重なり合いしっかりと効果を与えながら、効率的に広い範囲をお手入れできる設計になっています。

徳重麻呂

徳重麻呂(とくしげまろ)

株式会社資生堂 みらい開発研究所 コスメトロニクス開発グループ所属

デザイン事務所や家電メーカーのデザイナーを経て資生堂に入社。専門はプロダクトデザインで商品企画や技術開発、試作などを得意とし業務の傍ら自分のデザイン事務所を立ち上げ幅広い領域で活動中。EFFECTIMの発足からプロジェクトに参画し製品開発を担当。

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